今年の第67回朝日杯フューチュリティステークスは注目の素質馬シュウジ、エアメサイア産駒で見事な連勝を見せてくれているエアスピネル、そしてエアスピネル同様無敗で2歳G2を制したボールライトニング、と言った3頭が実績から頭一つ抜けているという印象。
出走馬中1勝のみの馬が8頭になる見込みで、その他の馬の戦績は五十歩百歩といったところですが、1勝馬の中でも11月22日にデビューを果たしたばかりのリオンディーズは母シーザリオ、半兄にエピファネイアと血統的にも他の1勝馬とは別枠で見たほうが良さそう。
2歳馬のG1ですが、今年も見応えのある出走馬が揃いました。その中で今回注目したいのはエアスピネルとシュウジの2頭です。こちらはデイリー杯2歳ステークスで優勝を争った2頭で、すでに対戦成績もありますし、ともに実績もあるためどちらも外すという選択は難しい。そして、どちらも入れてしまえば馬券的旨味が減る、ということでまずはこの2頭の優劣を見ていきたいと思います。
前走はお互いに11月14日開催のデイリー杯2歳ステークスでエアスピネルが1着、3.5馬身の差をつけて2着にシュウジという結果でした。その後の調教では、お互い栗東坂路コースでの時計を比べてみますと、エアスピネルが4F[53.4-38.8-25.0-12.1](12/2)に対して、シュウジが4F[57.6-42.7-27.9-13.5](12/6)と、前走でついた差を覆す結果は未だ出ていない模様。とはいえ、シュウジの持っている時計は11/11時点では4F[53.6-38.9-25.2-13.0]という好タイムをもっています。それでも、エアスピネルの時計には叶わないため、調子を取り戻すだけではなく、さらなる飛躍が求められているのではないでしょうか。
シュウジも決して悪いわけではないのですが、エアスピネルの出来がやはり非常に良いのが印象的。上がり最速が出せる先行馬ということで、強力なライバルが現れないかぎりはエアスピネル軸で間違いないのではないか。シュウジは安定感があるぶん、すでにある程度手駒を見せているうえ、エアスピネルを上回れていない、という見方をしてしまいます。
そういった意味ではリオンディーズなど、まだ実力未知数の馬のほうが怖いのではないでしょうか。